博士後期課程の現状2021/11
文科省がたくさんデータを出しているのでまとめて、感想を述べる。
今後の身の振り方についての参考になるはずだ。
博士課程前期を修士、博士課程後期を博士と記載します。
データの引用元
文科省H30
https://www.mext.go.jp/content/1423019_006.pdf
文科省R3
https://www.mext.go.jp/content/20210427-mxt_kiban03-000014622_5.pdf
他にもたくさん文科省がデータを出しているので研究なさってください。
(以下基本H30のデータです。)
修士は毎年15万強、博士は毎年7万5千弱ほどの学生が在籍している。
博士の数自体は15年ほどあまり増えてないようだ。
私は選考が理学なのだが、理学の割合は6.4%、4736人である。
こう見るとかなり珍しい存在だと思われる。
減少傾向にある出生数であるが、それでも1学年80万人以上はいる中でこの数はかなり希少である。
外国と比べると博士の数が少ないという問題がある。
私より優秀な学生も多くいるが、進学するより就職したほうが力を発揮できる環境なので、博士の数が少なくなるのもやむを得ないと感じる。
深く考えていないが、大学入試制度のような大規模な適正調査を修士・博士進学のために行うとよいのではないかと思う。
現状はなんとなく学部で入った研究室のまま、修士でも同じ研究室で活動している気がする。
スポーツと同じように学問にも相性があると思う。なんとなく選んだ研究室と必ずしも相性が良いとは限らないため、学生と研究の大規模なマッチングを行うべきではないだろうか。
知らなかった自分の興味・関心に気づきが得られ進学者の増加、並びに専門外の知見に触れられる機会にもなる。
学問融合がはやりの今、後者の利点も大きいと思う。
ただの妄言なので、しばらく考えて煮詰めていきます。
博士在籍中は金銭的な支援が潤沢になりつつある。
しかし、卒業後のポストの不安定についてはあまり改善されていないと感じる。
アカデミアに残るためにはポストが空くかという運に強くされる。
ポスドクで次のポストを探しながら研究活動を行いたいと感じる人はほとんどいないだろう。
企業に就職するにも修士までとはことなり一人一人異なった過程を経ているため、将来の展望を予想しにくい。
これらの問題は学生側からの働きかけが必要だと感じる。
博士の業界団体でも作れると良いのかもしれないが、そんなことしている余裕のある博士がいないのが現状だ。